2011年2月5日土曜日

お寺のたけのこ竹になつた

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―四方のたより― 書の甲子園

書の甲子園こと高校生の選抜書展が天王寺美術館で開催中とかで、休日の暇つぶしと子連れで観てきた。
美術館地下フロアーには所狭しと夥しい作品群がならんで壮観、まずその量に圧倒される。
書に造詣の深いわけでもない私だが、そんな眼から観ても玉石混淆、ハッとさせるものもあればどうにも首をひねるものもあるのだが、それがまた愉しいといえばいえる展示だ。

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Photo/書の甲子園で、ちょっぴりお気に入りの作品

そういえば昨年だったか、「書道ガールズ」なんて映画もあった。てっきり漫画が原作かと思えば、愛媛県の高校生たちがモデルになった街おこしの実話からだったという。

<日暦詩句>-16
そらのふかさをのぞいてはいけない。
そらのふかさには、
神さまたちがめじろおししてゐる。

そらのふかさをみつめてはいけない。
その眼はひかりでやきつぶされる。

そらのふかさからおりてくるものは、永劫にわたる権力だ。
そらにさからふものへの
刑罰だ。
   ―金子光晴「燈台」より-昭和24年―

―山頭火の一句― 行乞記再び -148
6月5日、同前。

朝は霧雨、昼は晴、夕は曇つて、そしてとうとうまた雨となつた。
朝の草花―薊やらみつくさやら―を採つてきて壺に投げ挿した。
今日は日曜日であり、端午のお節句である、鯉幟の立つてゐる家では初誕生を祝ふ支度に忙しかつた-私のやうなものでも、かうして祝はれたのだ!-。

方々からたよりがあつた、その中で、妹からのそれは妙に腹立たしく、I君からのそれはほんたうにうれしかつた-それは決して私が私情に囚はれたためではないことを断言する-。 -略-

山下老人を訪ね、借りたい妙青寺の畠を検分する、夜、ふたたび同道して寺惣代の武永老人を訪ねて、借入方を頼んだ。 -略-

※表題句の外、3句を記す

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Photo/遠景―川棚温泉と響灘


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