2010年6月27日日曜日

寒い夜の御灯またゝく

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―日々余話― いつものように、いつもの宴が‥

例年の決まりごとになったかのように、市岡OB美術展打上の懇親会、一年ぶりの酒宴は、いつもの場所でいつものように、懐かしくもありまた馴れあいからくる些か気重さの匂いも残すといった感がある。
喜寿を迎えた梶野さん-旧師-の記念講義(?)は、レジメも配られるほどにずいぶんと心の準備はあったろうに、やはりいざとなるとお馴染みのカジノ流に終始する。ならばもう少し時間を短くして、焦点の定まった一滴を示して欲しかったが‥。
この十年余、外観はなにごとも変わった様子をみせてはいないが、ただ年経りきたったばかりではない内からの変容が感じられてならないのは、私だけではないだろう。

梅雨だから、あたりまえだといえばそうなのだろうけれど、それにしてもよく降りつづく‥、この鬱陶しさは、ちょっと堪らないものがある。

―山頭火の一句― 行乞記再び -87
3月28日、曇后晴、病痾やや怠る、宿は同前、滞在。

午近くまで寝てゐたが、行乞坊主が行乞しないのは一種の堕落だと考へて、3時間ばかり市街行乞、今日一日の生存費だけ頂戴した、勿体ないことである、壮健な男一匹が朝から晩まで働き通して80銭くらいしか与へられないではないか-日雇人足-、私は仏陀の慈蔭、衆生の恩恵に感謝せずにはゐられないのである-これを具体的にいへば袈裟のおかげである-。-略-

行乞中、いただかなければならない1銭をいただかなかった、そしていただいてはならない50銭をいただかなかつた-行乞相はよかつたのである、与へられるだけ、与へられるままに受けるべき行乞でなければならない、行乞はほんたうにむづかしいと思ふ。

ここには滞在しすぎた、シケたためでもある、病んだためでもある、しかしだらしなかつたためでもある、明朝は是非出立しよう。

夜に入つてからまた雨となつた、風さへ加はつた、雨は悪くないけれど、風には困る。雨は心身を内に籠らせる、風は心身を外に向はしめる、風は法衣を吹きまくるやうに、私自身をも吹きまくる、旅人に風はあまりに淋しい。-略-

※句作なし、表題句は3月20日記載の句

佐世保市の中心街を国道35号線に並行して伸びる全長960mのアーケード街は、戦前から本通り沿に発展した三ヶ町商店街と四ヶ町商店街を接続一体化したもので、1997-H9-年には中間点の佐世保玉屋を含め「さるくシティ4○3」と総称するようになった。「さるく」とは地元の方言で<歩き回る><散歩する>の意味、「4○」3の4と3はそれぞれ四ヶ町と三ヶ町を、○は玉屋を表わす、という。

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Photo/さるくシティ4○3のアーケード街


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