2010年12月19日日曜日

こんやはここで寝る鉄瓶の鳴る

Santouka081130060

―日々余話― 嵐山花灯路

昨夕、親子三人連れで、嵐山の花灯路へ行ってきた。
さすがに阪急電車のに乗った段階からかなりの混みようで、桂からの嵐電はさらに輪をかけて満杯状況。
渡月橋は人、人、人であふれかえり、左側通行に規制された歩道は数珠つなぎで、ぞろぞろと歩いては止まり、また歩いては止まりで、ただ渡りきるだけで20分近くかかったのではないか。
天竜寺の門前を通り、竹林の小径、大河内山荘、常寂光寺、去来ゆかりの落柿舎と経めぐって、また門前へと戻ってくるのに1時間半は要したろう。

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ほっと息抜きのつもりで出かけたのだが、豈図らんや、かえって疲れを溜め込んだような始末。
とんだ災厄となったのは子どものほうで、よほど消耗したとみえて、しばらくご無沙汰だった喘息の気が、昨夜の就寝前からまたぞろ出てきたようだ。
かほどの人出を予想しなかった私のしくじりと、反省しきり。

―四方のたより DANCE CAFÉ 2010 EVE

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―山頭火の一句― 行乞記再び -129
5月9日、曇、歩いて3里、汽車で5里、樹明居-小郡-

文字通りの一文なし、といふ訳で、富田、戸田、富海行乞、駅前の土産物店で米を買うていただいて小郡までの汽車賃をこしらへて樹明居へ、因縁があつて逢へた、逢ふてうれしかつた、逢ふだけの人間だから。
街の家で飲んで話した、呂竹、冬坊、俊の三君にも逢つた、呂竹居に泊る、樹明君もいつしよに。
戸田ではS君に逢ひたくてたまらなかつた、君は没落して大連にゐるのに。
椿峠で二人連れのルンペンに逢つた、ルンペンらしいルンペンだつた。
今日の行乞相は90点以上。
防府を過ぎる時はほんたうに感慨無量だつた。
樹明居は好きになつた、樹明君が好きになつたやうに。

※表題句の外、17句を記す

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Photo/周南市と防府の境の椿峠あたりから富海の海を望む

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Photo/富海宿の本陣跡


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