2010年12月28日火曜日

わらや一つ石楠花を持つ

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―四方のたより―

寒風が吹きつけるEVEの夜、予想通り?数のうえでは寂しい客席だっが、
演者たちは舞も奏も心を尽していい出来だった。
約束の会合があるのですぐにも退散しなければと云っていたOさんも、
気の毒に?その機を逸したまま最後までご覧になっていた。

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終ってからオーク1階の居酒屋でお疲れさん会、
一年の垢を落とすがごとき仲間との語らいは熱く、終電近くまで続いた。

―日々余話― Soulful Days-45- Postscipt-あとがき-

  詩人田村隆一の「四千の日と夜」のなかに
一篇の詩を生むためには、
われわれはいとしいものを殺さなければならない
これは死者を甦らせるただひとつの道であり
われわれはその道を行かなければならない
   という四行がある。          
  詩と死――
  不慮の事故、逆縁の死
  などという災禍が降り来たった
  その母は、また、その父は
  語るべき言葉など、ほんとうはなにもない
  ただ、それぞれの残された生に
  言葉にはなりえぬ、
  無言の詩を刻みつけるだけなのだ。

―山頭火の一句― 行乞記再び -132
5月16日、晴、行程4里、三隅宗頭、宮内屋

すつかり初夏風景となつた、歩くには暑い、行乞するには懶い、一日も早く嬉野温泉に草庵を結ぼう。
けふの道はよい道だつた、こんやの宿はよい宿だ。
花だらけ、水だらけ、花がうつくしい、水がうまい-酒はもう苦くなつた-。
途上で、蛇が蛙を呑まうとしてゐるのを見た、犬養首相暗殺のニユースを聞かされた。

※表題句の外、4句を記す

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Photo/長門市三隅上宗頭にある宗頭大歳社


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