
―四方のたより― DANCE CAFÉ 2010 EVE

―山頭火の一句― 行乞記再び -130
5月10日、晴、2里ばかり歩いて3里は自動車、伊東宅-大田-
樹明君がどうでも大田までいっしょに行くとの事、職務妨害はいけないと思ったが-君は農学校勤務-、ちつとも妨害にはならないといはれるので、一杯機嫌で伊東君の宅へころげこんだ、幾年ぶりの再会か、うれしかつた。
街の家でまた飲む、三人とも酒豪ではないが、酒徒であることに間違はない、例によつて例の如く飲みすぎる、饒舌りすぎる。
葉山葵はおいしかつた、苣膾-チシャ-はなつかしかつた
※句作なし、表題句は5月9日所収の句
小郡は、この後、山頭火が其中庵を結び、6年間におよび常住する地であるが、昭和40年代、50年代の時ならぬ山頭火ブームの所為だろう、今では市内各所に20数ケ所の句碑を数えるという。

Photo/小郡市内にある山頭火句碑の変わり種、「ポストはそこに旅の月夜で」

Photo/同じく、「蛙になりきって跳ぶ」

0 件のコメント:
コメントを投稿