2011年7月17日日曜日

雲がいそいでよい月にする

Santouka08113080

―四方のたより― D.マリィの「成田屋/暑中Me舞」

デカルコ・マリィたちの成田屋シリーズも近頃は2ケ月毎ペースになっている。
5月の折は日程が合わず見逃していたので、昨夜はなにはともあれ山王町交差点の成田屋へと家族でお出ましと相成った。

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とにかく暑い、その夏の夜の、暑気払いの一席-
踊る阿呆に見る阿呆だが、こんなに暑くてはそう長くもやっておれないか、20分ほどで幕となった。
あとは成田屋名物のおでんで酒宴の一席、それぞれに話の花を咲かせて‥。

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余談ながら、今日は私の誕生日とて、思わぬ御仁から祝詞のメールを頂戴した。
恥ずかしながらはや67歳、近頃は体力の衰えに自嘲しきりにて、今のところ減量に取組中。

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Photo/宵闇迫る頃、東の空にまんまるまるいお月さま-’11.07.15、ベランダにて

―山頭火の一句― 行乞記再び-昭和7年-189

7月17日、小月町行乞、往復9里は暑苦しかつたけれど、道べりの花がうつくしかつた、うまい水をいくども飲んだ、行乞はやつぱり私にはふさはしい行だと思つた。
行乞所得はよくなかつたが、句の収穫はわるくなかつた。―
一銭のありがたさ、それは解りすぎるほど解つてゐる、体験として、―しかも万銭を捨てて惜まない私はどうしたのだらう!
なぜだか、けふは亡友I君の事がしきりにおもひだされた、彼は私の最初の心友だつた、彼をおもひだすときは、いつも彼の句と彼の歌とをおもひだす、それは、―
  おしよせてくだけて波のさむさかな
  我れちさう籠るに耳は眼はいらじ
    土の蚯蚓のやすくもあるかな
労れて戻つて-此宿へは戻つたといつてもいい、それほど気安くて深切にしてた下さる-そして酒のうまさは!

※表題句の外、11句を記す


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Photo/山里の道を往復9里とは、さすが現在の我々には及びもつかぬ健脚ぶり


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