山頭火つれづれ-四方館日記
漂白放浪の俳人山頭火をひとり語りで演じつづけている林田鉄の日々勿忘草
2011年7月26日火曜日
水底の雲から釣りあげた
―四方のたより―
北の大地へ―第3日
ガーデン街道から十勝、帯広を経て、釧路湿原、そして阿寒湖へ
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ランプの宿
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宿泊地―津別町奥屈斜路温泉、ランプの宿森つべつ
―山頭火の一句―
行乞記再び-昭和7年-198
7月26日、相かはらず暑い、夕立がやつて来たさうでなかなかやつて来ない、草も木も人もあえいでゐる。
約束通り、ここの息子さんと溜池へ釣りに行く、鰻は釣れないで鮒が釣れた、何かと薄倖な鮒だつたらう、せいぜい3時間位だつたが、ずゐぶんくたぶれた。
※表題句の外、4句を記す
Photo/川棚、妙青禅寺境内、雪舟の庭-’11.04.30
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何と涼しい南無大師遍照金剛
日ざかり、われとわがあたまを剃り
あおむけば蜘蛛のいとなみ
炎天のポストへ無心状である
暑さ、泣く子供泣くだけ泣かせて
水底の雲から釣りあげた
押売が村から村へ雲の峰
夾竹桃、そのおもひでの花びら燃えて
事がまとまらない夕蝉になかれ
虫のゆききのしみじみ生きてゐる
伸ばしきつた手で足で朝風
紫陽花もをはりの色の曇つてゐる
はだかではだかの子をだいてゆふべ
朝からぴよんぴよん蛙
雲がいそいでよい月にする
朝の土から拾ふ
あすはよいたよりがあらう夕焼ける
水をたゞようて桐一葉
ひとりなれば山の水のみにきた
なく蠅なかない蠅で死んでゆく
ふたゝびこゝに花いばら散つてゐる
ゆふべのラヂオの泣きたうなつた
おちつかない朝の時計のとまつてる
墓に紫陽花咲きかけてゐる
畦豆も伸びあがる青田風
ほつくりぬけた歯を投げる夕闇
明日は出かける天の川まうへ
山路はや萩を咲かせてゐる
みんな売れた野菜籠ぶらぶら戻る
ほつくりぬけた歯で年とつた
何でこんなにさみしい風ふく
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