2011年7月18日月曜日

朝からぴよんぴよん蛙

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―表象の森―原発終末論

・小出裕章「原発のウソ」扶桑社新書
3.11震災による福島原発の破局的状況を抱える現在において、本書がベストセラーとなるのは当然すぎることだろう。とにかく解りやすい、一気呵成に読める。原発破局の実態が、客観的事実に裏づけられつつ簡潔明瞭に解き明かされいくコンパクトな全7章182頁。
終盤の6章で取り上げられる、浜岡原発や上関原発、六カ所村の再処理施設、高速増殖炉もんじゅ等の問題点などにいたっては、その終末的実態にただもう暗澹とするほかない。

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初版三刷、いま話題の本ではあるが、日経新聞ベストセラー-6/29-1位、ジユンク堂-3位、紀伊国屋-5位、Amazon-総合12位、新書1位といった売れ行き、さらに広く読まれることを期す。

―山頭火の一句― 行乞記再び-昭和7年-190

7月18日、晴れて暑い、ぢつとしてゐて汗がにじみでる、湯あがりの暑さは、裸体になることの嫌いな私でも、褌一つにならずにゐられない。
昨日の行乞所得の残金全部で切手と端書とを買つた、それでやうやく信債の一部を果した。
酒が好きなために仏門に入るやうになり、貧乏になつたために酒毒から免れてゐる、世の中の事は変なものであるわい-酒のために自己共に苦しみ悩んだ事はいふまでもないが-。

※表題句の外、3句を記す

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Photo/青海島の奇巌めぐり-’11.05.01


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