山頭火つれづれ-四方館日記
漂白放浪の俳人山頭火をひとり語りで演じつづけている林田鉄の日々勿忘草
2011年8月18日木曜日
けさも青垣一つ落ちてゐて
―山頭火の一句―
行乞記再び-昭和7年-221
8月18日、近来にない動揺であり、そしてそれだけ深い反省だつた、生死、生死、生死、生死と転々とした。
アルコールよりもカルチモンへ、どうやらかういふやうに転向しつつあるやうである、気分の上でなしに、肉体に於て。
待つ物来らず、ほんとうに緑平老に対してすまない、誰に対してもすまない。
※表題句は8月16日付の句
Photo/北の旅-2000㎞から―神秘的な水面の摩周湖-’11.07.27
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雨の蛙のみんなとんでゐる
稲妻する過去を清算しやうとする
風のトマト畑のあいびきで
秋風のふるさと近うなつた
けふはおわかれのへちまがぶらり
いつも一人で赤とんぼ
一人となればつくつくぼうし
家をめぐる青田風よう出来てゐる
逢うて別れる月が出た
星あかりをあふれくる水をすくふ
うぶすなの宮はお祭のかざり
ふるさとの空の旗がはたはた
けさも青垣一つ落ちてゐて
あてもない空からころげてきた木の実
虫が鳴く一人になりきつた
ふるさとの蟹の鋏の赤いこと
夏草ふかく自動車乗りすてゝある夕陽
ふるさとの水だ腹いつぱい
朝焼すゞしいラヂオ体操がはじまりました
去る音の夜がふかい
炎天の電柱をたてようとする二三人
秋草や、ふるさとちかうきて住めば
秋めいた雲の、ちぎれ雲の
すずしく自分の寝床で寝てゐる
ふるさとの水だ腹いつぱい
お墓の、いくとせぶりの草をぬく
松もあんなに大きうなつて蝉しぐれ
あかつきのどこかで何か搗いてゐる
逢へてよかつた岩からの風に
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